時計の針の重なり(うなりの考え方)

[物理:波動:うなり]

科学パズル

特長
うなりの公式の考え方を、時計の針の重なりに対応させて説明できるユニークな点があり、興味深く理論的にも本質を理解できる。

用具
時計

方法
◎次の2つのことについて考えてみよう。
  1. 2つの針は1日に何回重なるだろう?
  2. 2つの針は1日に何回一直線になるだろう?


原理
長針(時針)が短針(秒針)を追い越すときに、2本の針は重なる。
1日の回転数は長針が24回、短針が2回である。重なる回転数をNとすると、
   N=24ー2=22 …@となる。
よって@の答えは22回である。
Aの答えは22回。

メモ
  1. 24回または23回と答える人が多い。1時間ごとに1回重なるように思えるが、11時台には重ならない。
  2. 円運動の正射影は単振動である。針が重なったときが同位相の和となって振幅が大きくなることに対し、針が一直線になったときが位相差がπ[rad]のときの和となって振幅が小さくなることに対応する。よってうなりの公式が理解できる。上の@式は N=|f−f